【前期の作品】道を編む
『道を編む』
前期の課題(設4)について、詳細を忘れる前に記しておこうと思います。
前期最後の課題は特にテーマ設定はなく、1/1(つまり模型ではなく等身大)のサイズで何かしらを作るという指定があるだけでした。
結果的に出来上がったのがこちら。
が、
実は最終提出1週間前は下写真の通りでした。
ぜんぜん違います。
当初は「青梅街道の長さ分(具体的には新宿と大学近くの小川宿を結ぶ20キロメートル)の麻紐を使って道を編みたい!」と思い、ひたすら編み物をしていたのですが、
途中からこれは提出日までに間に合わないのではないか、と悟り慌てて方向転換。
取り敢えず1度目の提出日の際には編み物の両端に針金を入れて、うねりを出してみました。
うねうね。
しかし講評にて「結局何をしたいのかが分からない」と詰められる。(それな)
この時制作を振り返ってみて、
自分にとって何よりも大切だったのは「青梅街道」でもなく、「うねり」でもなく、ひたすらに「編み続けること」だったのではないかと思い至り、
それならば編み物それ自体の現物はいらないと判断しました。
更に、編んだ形跡それ自体を示すことができれば問題ないのではないかと考えた結果、編み物のスタンプを取ることにしました。
言わば魚拓のようなものでしょうか。
最後の1週間で突然平面に落とし込むことに決めて、ひたすら毎日スタンプを取っていたので、それはそれは体力的に厳しい戦いとなりました。
最後は滑り込みで参考作品に選んで頂きましたが、これはひたすら泥臭い作業に対する先生の情けだったのではないかと感じております。
(発想が建築的でなかったためか、新規性がなかったためか、VR選出はならず)
とはいえ、とにかく提出日までに一つの形に落とし込めたのは良かったのかなと思います。
あと課題開始前に自分なりのこだわりとして
・ひたすら手を動かす泥臭い作業を伴うこと
・物理的に大きな作品を作ること
を譲れないポイントと考えていたので、この点を達成できたことにも大きな意味があったのではないかと感じています。
最後に布を洗うのがめちゃくちゃ大変でした。
夏休みにひとり学校で作業しましたとさ、、
テーマ設定がないという点では、この課題と卒業制作は似ている気がします。(テーマがないと迷走しがちなので個人的に難しい)
この経験を最後の集大成たる卒業制作にうまく繋げたいものです。